①カンヌでの初日, 初インタビューの写真撮影
ちょっと神経質に見えるフランス写真作家が私に首を下げなさいとしきりに強要します。
②しかし、私のこだわりも並々ならぬことを見せつけるように、
到底我慢できないとでもいわんがばかりの視線で強くレンズのほうを見据えます。
③気力の勝負に負けたというよりは、ともすると融通が利かなさそうに
見えるのではないかという思いから、さっと視線をそらしてみます。
④もう完全に視線を切りました。
多少無愛想に見えたその写真家、もういいだろうといって”トレビアン、トレビアン”
めちゃくちゃな状況になりました。
多分、頭をもたげた私の長く見える顔が内心、気に入らなかったようです。
今、じっと見てみると、自分はあのとき気分がかなり悪かったように見えます。