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PREMIERE No.47 (2008.7.1-7.15)号
PREMIE&STAR(イ・ビョンホン インタビュー部分)

何故か老練で洗練美あふれる人生を生きているような彼にも ‘初めて’と言うことが存在した.
<奴、奴、奴>のイ・ビョンホンに初めて悪役を任せたし、馬に乗るようにしたし、
砂の暴風の中でご飯を食べるようにした.
彼はスモーキーな目つきで冷たく険しく睨んで残酷に銃口を狙う ‘悪い奴’になった.
新しいことを始めるには、あまりにも遅いのではないかと、
今でももう十分ではないかと問い返したら、
彼はソフトな声でこのように答えるだろう. “そんなことがどこにありますか.”
まだ、彼の冒険は終わらなかった.
スモーキーな目つきで睨む悪い奴、 イ・ビョンホン


1930年代の満洲、追撃戦、そして中国ロケ.
こんなキーワードだけ入れても、苦労を本当にたくさんしただろうと思いました.
俳優イ・ビョンホンにも <奴、奴、奴>は、冒険と挑戦に近い作品だったのですか?


(じっくり考えてから) そんな次元でも見ることができます.
さまざまな面で、私はやはり初めてやって見る経験が多かったです.
悪役も、あんなに長時間の海外撮影をしてみたことも、
馬にまたがってみることも初めてでした.
だから、冒険だった、 挑戦だったという感じが、ある程度あったりします.

撮影に入って行く前、キム・ジウン監督の考える‘チャンイ’と、自分の考える‘チャンイ’は、お互いに一致する面がありましたか?

普通作品入って行く前に、各自が持っているキャラクターに対するイメージを、
対話で解いて一致させて表現していく作業をします.
ところでキム・ジウン監督とは 、<甘い人生> の時、
あまりにもそんなトレーニングになっていました.
しかも <甘い人生>は、
ひとりの人物の心理をディテールするように走っていくものだったじゃないですか.
そうしてみると、そんな方に関連された研究をたくさんしました.
その時から二人は、ずしんとぴりっと上手くしっくりして良いコンビになったようです.
今回の映画をしながらも、
お互いに考える‘チャンイ’の感じやイメージが大きく行き違わなかったです.
もちろん撮影中にディテールした部分に対しては、絶えず話しながら進行したのですが、
チャンイ’の基本的なキャラクターについては、
そのまますぐ、お互いに感じることは何なのかを正確に分かっていたようです

‘チャンイ’は、実にまず少し声を張り上げるキャラクターと言わなければならないですが?

クールにしながらも残酷にしながらも、自分が第一だと思う人です.
現実ではむやみにできない行動をこの人は喜んでできるから、演技しながらも
ぴりぴりする感じたちがあったように思います
<甘い人生> の時、漢南大橋で自動車追撃した友達を瞬間的に殴って
車の鍵を川に投げたシーンがありました.
それがまさにそんな ‘ぴりぴりとして痛快な’シーンでした.
<奴、奴、奴>は、そのシーンの延長線上で、
それをもっと極大化させたと思えばいいです.
はじめから最後まで楽しいように走っていくでしょう.
私たちも撮影しながらも、そんな気持ちがあると没頭してできるので.
見る人たちもそんなカタルシスを感じることができるのです

別の見方をすると、それだけ現実性がないキャラクターとも言えるでしょうけれど、
演技する立場では、どこまで声を張り上げなければならないのか悩むことはなかったですか?


初めには、そんな部分はたくさん混乱しました.
ある程度の線までは現実性に基づいて演技しなければならないし、
人物を分析しなければならないだろうか.
そんな部分たちがこっそり悩みになったりしましたが、結論を下しました.
そうしたことは、映画の性格によって多く変わる部分だということを理解しました.
この映画の性格、ジャンルと人物の強い個性が、現実性や正当性においてとても自由にしてくれる役目をしました.
そのような枠組みについて容赦になると言わなければならないですが.
観客たちも ‘あんなことがどこあるのか?’という偏狭な気持ちで映画を見るようにならないのと同じです.
それでむしろすごく面白かったです.意外という感じが多くなる行動と表情が出るほどに、妙な快感を覚えました

どの映画の中でも悪党は魅力的に見えると言いますが、容易いながらも難しいです.
ややもすれば、下手をすると戯画化されることもできるし.
私たちは、どんな面を見て、この男に魅力を感じることができるのでしょうか?


チャンイ’は、タイトルで見えるように極悪非道な奴で、殺人請負業者で、
そのために、殺人を食事をするようにします.
しかし彼がそんなに恐ろしい行動をやらかして通う最大の理由は、
常に‘私が最高だ’という自尊心のためです.
それがすごく幼稚でもあるのですが、このキャラクターを導いて出る力という気がします.
まずよどみなく魅力があります.
基本的に監督がこういう映画を作った時、タイトル自体を三人の奴にしたし、
とにかく映画を導いていく主人公ならそれぞれのままの魅力を既に装置的に入れなかったかと? (笑)

人々が、タイトルだけ聞いて俳優たちと三人の奴らを連結させる時、
イ・ビョンホンは良い奴であるようだという話をしていましたよ.
これまであなたが見せてくれたし、また大衆の願うイメージが、
ソフトでロマンチックだったからみたいです.
俳優として観客たちに見せてあげたいイメージと、
観客たちがイ・ビョンホンから見たいイメージの間の隙間は、大きい方ですか?


俳優というのは、大衆に見せてあげなければならない職業です.
ところで私は、ある瞬間そんなものたちをあまりにも多く意識しているという気がしました.
もちろんそれは重要なことです. そんな視聴者や観客のために私がこの席にいるのだから.
ところが、私の色、私の所信も持って行かなければならないということじゃなくて.
私がある瞬間見えるものなどを度を超すほど意識するという気がしながら、
そんな私をしきりに覚まそうと努力するようになりました.
もしかしたら今回の作品が、一番大きく意外性を持っているかもしれません.
近頃にになって、最近 1、2年の間にそんな考えをたくさんしました.
マンネリズムに陥るとか、しきりに私を閉じこめようとするものなどをはたいてしまおう.
今までの考えを一度はたいてもう一度考えてみよう.
今でなければいつこのようにやってみるのか.
ある人たちは ‘それであまりにも遅くなかったか’と言うかもしれないけれど、
そんなことがどこにありますか

イ・ビョンホンは常に自信感あって余裕があったように見えます. 少なくともうわべから見るには.
バカみたいな質問ですが、イ・ビョンホンにも恐れというのは存在するのですか?


私がとても余裕のあったように見えたり、用心深さがあったように見えたり、
気楽に見える、というイメージたちは、もしかしたら他の人たちより
そんな恐れがもっと大きいから起こりうるという考えをしました.
他の人よりもっと緊張してもっと恐れるから、それを隠すために
そのように行動をするのではないかと思ったりします

初めて俳優として仕事を始めて今まで来ながら、いつかは到逹しなければならない目標を設定しておきましたか?
最終目標のようなものがあるのか気になります


究極的にどんな目標がある、のようななことはないです.
現在あるいは近い未来を思う程度?
今まではどんな雄大な目標のようなことを決めておかなかったですが、
そんなことが、はやりあるかもしれません.
続いて人々に ‘やっぱり良い俳優だね. 本当の俳優だね’ こんな声を聞きたい、
それはあります.
私、後ほど国会議員になります. 運がよければ当選になることもできるようですね’
こんな目標はありません. (笑) 最高ということ自体が俳優、
芸術をする人に意味がないのではないでしょうか.
何の基準で最高と言えるのでしょうか.
数字で出てくることができる1、2位があったら本当に当然最高になりたいですが、
これはそうではないので

人々の評価のようなことも重要ですが、 1次的に自分自身を満足させる演技も重要そうです.
私は作品より、今回はもっとよくなったようだということもあなたには重要な基準ですか?


私は作品よりよくならなければならないと言う考えをしてみたことは一度もないです.
しかし私の満足感、それはすごく重要に思います.
自分自身がそれを本当に認めることができなかった時、他の人たちがどうして認めるのか?
それは偽物です. そんな部分たちに対しては、かなり執拗な方です

中国で結構長い間撮影をしましたが、余った時間には何をしながら過ごしましたか?

私たちは、男が大部分でした.女性がいませんでした.
それで初めにキャスティング当時には ‘なんでこのような映画があるのか、
何か軍隊の映画でもなくて’
そう思いました. (笑)
実際に一緒に苦労をたくさんして一緒に暮らしてみると、
気楽で、慣れてみると男たち同士でできることなども結構多かったですよ.
私たちはサッカーをたくさんしました.
私は本当にできないのですが、ガンホ先輩(兄さん)が本当にお上手なのです.
主にチームに別れて、いつも時間がある時サッカーをしたり、
ある日にはプールも行って団体で水泳をしたり.
主にスポーツあるいはお酒でした.ガンホ先輩(兄さん)の部屋は、
ほとんど ‘BAR’でした. それも 24時間オープンのBAR.
常にいつでも ‘あっ、お酒一杯飲みたい’と思ったら、
ガンホ先輩(兄さん)の部屋に行けば良い.
電話する必要もない. 常に開かれているから

文:ソ・ドンヒョン記者

special thanks azuki-san
by gomazokun | 2008-06-29 22:43 | 記事
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