思いつき読みきりストーリー13「みんちょる君がゆく9」
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「ただいまぁ。。。」深夜に帰宅したみんちょるは元気が無い
「おかえりなさい。。。どうしたんですか?」心配そうにヨンスがみんちょるの顔を覗き込む
「晩ご飯は食べました?」
「うーん。。。」玄関で靴も脱がずに何か考え込んでいるようだ
「あなた?。。。。。。室長?」
「ん?」
ヨンスの「室長」という響きには反応してしまうみんちょる
「晩ご飯は?」
「あー食べてないや。忘れてたよ」
やっと靴を脱いでカバンをヨンスに渡すとただいまのキスもしないまま
フラフラとリビングへ向かうみんちょる。
『晩ご飯を食べ忘れるのはしょうがないけど、ただいまのキスを忘れるなんて。。。』(「ヨンス。。。それはちょっと違うぞ」by 神の声)
ヨンスがみんちょるの後を追って、リビングへ入るとネクタイを緩めてソファに座り、ため息をついている姿が見えた。
「あなた?今すぐご飯作りますね。遅いからクッパにしましょうか?」
「。。。ヨンス。ここへきてちょっと座って。話があるんだ」
みんちょるの深刻そうな雰囲気に押されて、ヨンスは黙ってみんちょるの隣に座った
みんちょるはヨンスの手をとり、ジーッとヨンスを見つめた。
そして、大きくため息をつくと、決心したように口を開いた。
「実は。。。明後日から出張に行くことになったんだ。」
「まぁ、どこへですか?何日くらい?」
「釜山へ3日間”も”だよぉー」
「じゃあ明日中に出張の支度しておかなくちゃいけませんね。明日買い物に行ってきますね」
とにっこり微笑んだ。ヨンスはみんちょるに話し掛けるときは無意識に微笑むのだが。。。
途端にみんちょるが不機嫌になる
「。。。ヨンス。。。なんだうれしそうだね。僕が出張に行って3日間も家にいないって言ってるのにぃ寂しくないのかなぁ」
「あなた。。。でも私が心配そうな顔をしたり、悲しそうな顔をしたら出張先でお仕事に集中できないでしょ?」
「でもヨンスぅ、少しくらいは。。。」
「私も寂しいわ。でも我慢しますから。3日間我慢したら4日目にはあなたの顔が見れるんですもの。多分、そのときはとってもうれしいハズ。そう思えば少しは我慢できそうでしょ?だからあなたも我慢して下さいね?」
「わかったよぉー。我慢するよぉー」
「じゃあご飯食べてくれます?何が食べたいですか?」
「うーん。。。そうだなぁ。。。久しぶりに”辛いラーメン”が食べたいなぁ。明日はタットリタンにして」
インスタント食品は使わない主義のヨンスだが”辛いラーメン”だけは非常食として数個常備していた。
「こんな遅くにラーメンですか?今日だけですよ。すぐに作りますからね」
「はぁーい」
「そういえば。。。あなたに”辛いラーメン”を作ってあげるのは初めてですね(笑)卵は入れますか?」
「うん。もちろんだよぉ。あ、卵はね火を止める直前に入れるんだよ!」
「はいはい」
「やっぱりヨンスが作ったのはなんでもおいしいねぇ。昔、ミンジの夜食にラーメンを作っていたのを見てうらやましかったんだぁ。」
念願のヨンスの作ったラーメンを食べて、出張の件はすっかり頭になくなってしまったみんちょるだった。。。

翌日、ヨンスはみんちょるの出張の準備のために買い物に出かけた。
「下着は新しいものを持っていって欲しいわ」
と、デパートに出かけたのは良かったが。。。
実は結婚後も下着はみんちょるが自分で買っていたために、ヨンスが男性の下着売り場に足を踏み入れるのは産まれて初めてだった。
「どうしたらいいのかしら。。。なんて言って買ったらいいのかしら。。。困ったわ」
男性下着売り場の前でヨンスは戸惑ってしまった。
やっとの思いで、少しだけ目線を上げるとみんちょるが愛用しているブランドのロゴが見えた。
ヨンスはサイズだけ確かめて、きれいにラッピングされた商品を3個手に取った。
「あの。。。これお願いします」
蚊の泣くような小さな声で店員に頼んだ。顔が真っ赤になっているのが自分でもわかる。
精算が終わると逃げるようにして売り場を後にした。

「ヨンス!たっだいまぁ。明日から出張だから今日は早く帰ってきたよぉー」
夕方、食事の準備をしていると、みんちょるが帰宅した。
「あら、お帰りなさい。今晩はあなたのリクエスト通りタットリタンにしましたよ」
「明日から3日間”も”ヨンスの手料理が食べれないから、今日はいっぱい食べるぞー」
「もう少しでできますから、着替えてきてくださいね。それと出張に持っていく下着を買って寝室に置いてありますから見てくださいね」
「はぁーい。あれ?ヨンスが1人で僕の下着を買いに行ったの?」
「ええ、初めて行ったからとても恥ずかしかったわ」
ヨンスは思い出して顔が赤くなった。
『かわいいなぁ。。。』
寝室に入っていくみんちょるの背中を見送ったヨンスはタットリタンの準備を続けた
「ヨンス!ヨンス!」
寝室からみんちょるの大きな声がした
「え?どうかしました?」
慌ててヨンスが寝室へ行くと、ブリーフを両手で広げてちょっと不機嫌になったみんちょるの姿があった。
「これ。。。」
「え?」
「これは僕の好きなパンツじゃない。僕の好きなパンツはこっちだよー」
と、いつもはいているボクサーパンツを箪笥から取り出した。
「あら。。。三角のパンツに四角のパンツ。。。そこのブランドは全部同じ型だと思って。。。それに。。。恥ずかしくて袋から出して型を見る余裕が無かったから。。。」
話しているうちにヨンスは泣きそうになった。。。

『ヨンスを泣かせてまで、パンツの型に拘るのか?』
みんちょるは少し考え込んでしまった
『でも、パンツの型は譲れない。。。」』
『!』
「ねえヨンス、せっかく買ってきてくれたこのパンツは、会社の忘年会も近いことだし、ビンゴゲームの景品にしよう。出張へはいつもはいているパンツを持っていくよ。僕のパンツを見るのはヨンスだけだからね。新しいのじゃなくても全然平気さ♪ね?そうしようよ♪」
「でも。。。」
「じゃあヨンスは僕のパンツ姿を誰かに見せたいの?」
「それは見せたくないわ」
「じゃあ決まり!さぁご飯はもうできたの?食べよう。」
食卓ではソンチュンとミンジがなかなか寝室から出てこない二人をイライラしながら待っていた
「おまたせぇー。さぁ食べよう!今日はタットリタンだ」
「待ちくたびれたわよ。いったい何を話していたの?」
「なんでもないよ」
まさかパンツの型で揉めていたとは言えないみんちょる
「でも、あなた。。。どうして三角より四角が好きなのかしら?」
ヨンスは気になってしょうがないらしい。。。
ホントニドウシテダロウ。。。

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本日のメニュー
※辛いラーメン(これは商品名なので。。。書けません)
韓国を代表するインスタントの辛いラーメンです。韓国の人でも辛いらしく。。。卵を入れる場合が多いそうです。

※タットリタン (鶏野菜鍋:鶏のダシスープに鶏肉、ジャガイモ、野菜を切りいれ、ピリカラに味付けして煮るという簡単な家庭料理)
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by gomazokun | 2006-01-25 00:04 | みんちょる君
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