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思いつき読みきりストーリー2「ミンチョルの○癖」
思いつき読みきりストーリー2「ミンチョルの○癖」
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「ヨンス!ヨンス!今日のネクタイ選んで♪」
「はいはい、今日は大事な会議の日でしたね、じゃあこれがいいんじゃないかしら?」
とラベンダー色のネクタイをミンチョルに手渡した。
鏡の前でネクタイを締めているミンチョルをヨンスは優しく見守っていた。
『昨夜は寝相が悪いことがとうとうばれちゃったからなぁ、今日はキリッとした顔を見せて名誉挽回しなくちゃ』
とミンチョルは厳しい顔をしてクールに決めていた。
『ふふふ。ヨンスはやっぱりクールに決めた僕を見て惚れなおしたみたいだ。ジーっと僕のことを見つめているもの』
するとヨンスの顔が段々近づいてきた
『あーホッペにチューしてくれるのかなぁ。でもどうせなら唇のほうがいいのになぁ』
とヨンスのほうに向きかけたその時
「あなた、そのまま動かないで下さい」
「???ん?」
ヨンスの手が伸びてきてミンチョルの後頭部の髪の毛をそっとつまんだ。
「さっきから気になってたんですけどね、ここの毛が跳ねてるんです。今日は大事な会議があるのに。。。ちょっと鏡の前に座って下さい。」
『せっかくクールに決めてたのにぃ僕はなんてマヌケなんだーー』
「あなたが昨夜ベットの下なんかにもぐり込むから寝癖がついちゃったのねきっと」
ヨンスはミンチョルの髪の毛にブラシをかけながら優しくつぶやいた
『なつかしいなぁ母さんに昔よくこうやってもらったなぁ。でも今はやっぱりヨンスにやってもらうのがいいなぁ。毎朝やってくれたらいいのに』
『!?』
ミンチョルの左の眉がピクっと動いたのを部屋の前をたまたま通りかかったミンジが目ざとくチェックしていた
『お兄ちゃんてばまた何かたくらんでいるわね。どうせまたお姉さんに甘える魂胆でしょう。キチャンさんに言っちゃおうかな』
ミンジの視線に気づいたミンチョルがあわてて「なんだ?ミンジなにか言いたいことでも?」
「別に。。。フフン」
『フフンてなんだ???フフンてまさか。。。気づかれた???クールにしなくちゃクールに!』

その夜、お風呂から上がったミンチョルはドライヤーで髪を乾かしながら
「これくらい湿ってたほうが効果的かなー。今日はこれくらいにしとこーっと」
とつぶやいた
キッチンで明日の朝食の準備をしていたヨンスの耳元で「ベットでヨンスが来るまで待ってるから早くきてね」と囁いて寝室に入って行った。ヨンスは耳が赤くなっていた。
そしてミンチョルはいつにも増してしっかりヨンス抱きしめて離さなかった。

翌朝、いつものようにヨンスより先に目覚めたミンチョルはヨンスがまだぐっすり眠っているのを確認するとベットの隅に隠していた鏡を取り出して「よし!合格!」とつぶやいた。
そしていつものようにヨンスの顔を眺めながら髪を自分の指に巻きつけては解いて昨夜の余韻に浸っていた
「おはようございます」ヨンスが目覚めた
「おはよう」体を起こしてキスをしようとしたとき
「あら?あなた今日は昨日よりも寝癖が。。。」
「でも、ヨンスが今日もちゃんと直してくれるんだよね?」
「ごめんなさい。今日は朝食を作ったら、すぐにボランティアで教会に行かないと。。。」
がぁーーーーん!
「あ、そうだミンジにお願いしておきますからミンジにセットしてもらって下さい。」

「お兄ちゃん!頭動かさないで!」
「痛いよ!もう少し優しくしてくれよ!」

『次からはヨンスの予定をチェックしてからにしないと』懲りないミンチョルであった。


みんちょる君 ぽちっと。
by gomazokun | 2005-07-11 20:58 | みんちょる君
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