movie week 440号 cover story②
続きです。

[悪魔を見た②]イ・ビョンホン、“ハリウッドで、演技で認められたい”

-復讐に没頭してみると悪魔性が飛び出してくるはずですが、スヒョンはどうでしたか?
スヒョンが復讐に喜びを感じたり、
徐々に悪魔に変わって行ったりという姿が
確実に現れる場面はありません.
あるバージョンのエンディングでスヒョンの悪魔性が現れたのですが、
別の見方をすれば、
とても見え透いていて、映画には使いませんでした.

-‘悪魔’という単語から推測できるのですが、この映画のレベルはどの程度ですか?
ビジュアルで見た時もとても残忍なものです。審議が若干心配になります。
青少年観覧不可はあまりにも当然なことで、
削除される部分もあるのではないでしょうか?
ところで実際に私は、映画を撮りながら監督にこういう話をしました。
“スヒョンは復讐が妥当だと考えて復讐していくけれど、
ある瞬間、彼にも悪魔性が生じて
悪魔的な部分が極大化されるのではないですか.”
自分では感じることができないのに、
第三者が見るには‘あの子も変質した’と感じるのです.
今のような現代社会では、何かが普及すると、
良し悪しの判断をできないようです.
インターネットが発達しながら人々の悪魔性が現れて
それを私たちは目撃しているにもかかわらず、非難も制裁もしないから.
現代社会の人たちは悪魔性をよく知っていて、あからさまにして
生きていっているにもかかわらず、私たちはそれを認めないのです.
この映画は、そういうことを話すことができると良さそうです.

-監督は何と?
私の考えでは監督はまだ考えていない部分なのに
私の話が気に入ると “そうだろう.そんなこともあるだろう”こう言ったんですよ.
元々の誰かのアイディアを話すと、常に自分でも考えておいたと話します.(笑い)

-キム・ジウン監督は、今回はスタイルよりはドラマにより集中したと聞きました.
 具体的にどう違ったのですか.

まず基本的に絵よりはドラマに従って行こうと努力する部分が見えました.
そうした点で俳優たちの演技やニュアンスに、
もっと多くついて行ってくれようとする意図も見えたし.
また、監督が他の人のシナリオで演出したケースなので、
さらに変な感じを受けたみたいです.
ずっと“今回の映画は今までと感じが違う”と言っていましたよ.
どう違ったかは話さずに.(笑い)
見る私たちも違うという感じを確かに受けました.
観客たちは、どのように見るかわかりませんが.

-唯一真摯で礼儀正しい人のようです。トップスター特有のマナーなのでしょうか?
 元々どんな人なのかよくわかりません.

私をよく知らない人たちは主にそのように言います.
私は初めて会った人たちに主にそのように接するから.
映画の中のキャラクターのうち
誰と最も似ていたかと尋ねる質問が多いのですが
そういう時は常に<夏物語>(2006)の‘ソギョン’だと言います.
人々は私の本来の姿を知ると、
思っていたのととても違うと言っていましたよ.
私は冗談、くだらない話もよく言うし、
とんでもない考えもたくさんします.
人々は思っていたより気さくだととても驚きます.(笑い)
TVドラマで話せば<明日は愛>(KBS2、1992)のシン・ボムスだと言うでしょうか?

-気さくで気楽な感じの俳優だったのに
 いつからか大作俳優、海外進出俳優のイメージが強くなりました.
 イ・ビョンホンの日常的なイメージには
 もう会うことができないのかと思って惜しいです.

数年前までは私の同じ年頃の人たちに会うと、
大部分私に対する記憶は<明日は愛>でした.
ところがいつからか、
私はかなり真摯で暗くて深刻でまた完璧に見えるといいます.
イメージが急反転された気分です.
しかし幸いなのは私の中にはまだ以前のイメージのような
性格がはるかに多いです.
別の考えをすると良いことのようです.
本当の私を見せた時新しさを感じるから.

-‘柔らかい’役をするつもりはありますか?
 例をあげると失業者の叔父のキャラクターとか.

もちろん、あります。あまりにも当然です.
人々は、私はある戦略を通じて作品を選定し、
明確に前に進むと思っていますが
実際の私は無計画です.(笑い)
次の作品でどんなことをすることになるのかもわかりません.
ファンたちが感じる気がかりなことや
期待感を私自身も感じたくてそうです.
ところが偶然に最近何年間かずっと、
重くて真摯な感じたちが繰り返されたようです.

-<グッド・バッド・ウィアード>以後の復帰作がまたキム・ジウン監督の作品なのに
 どんな戦略もなかったというのですか?
私の人生には計画というものは、殆どないんですよ.
敢えて戦略を立てたケースを探そうとすると<G.I.JOE>くらいです.
率直に話せば<G.I.JOE>は、私の好みの映画ではありません.
キャラクターもとんでもないじゃないですか.この年で!
とても悩んだのですが、本当にしたいことをするために経るしかない過程でした.

-アクションがハリウッドに進入する時障壁が低いジャンルではありますが
 あなたの長所は繊細に揺れる情緒ではないのですか.
 ハリウッドでもその長所を見せてあげれば良いでしょうに.

私は冒険が好きですが、
ハリウッドのキャリアに命を賭けるとか、
大きく振り回されたくはありません.
ただし長期的に見た時、私の演技人生が終わる前
ハリウッドで完全な演技と認められようという夢はあります.
私たちが目で見ることができるその‘認定’というのは
アカデミーで主演男優賞をいただく、そういったことでしょう.
そのような日が、死ぬ前には来たら良いでしょう.

③に続く
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by gomazokun | 2010-08-10 22:53 | その他翻訳
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